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九州太陽ラインの検証3

探索のきっかけの一つ

九州太陽ラインの検証 「L≒180kmのレイライン」

その3

北緯32度50分のライン上に定礎する構築物

図―5

五家原岳から

綿津見神社 正法寺 廣福禅寺 横穴古墳 虚空蔵塚古墳 船山古墳 

塚坊主古墳 トンカラリン 菅原神社 猿田彦神社 横穴墓群 芦原神社 熊野神社菅原神社 光善寺  四宮神社 名無し山頂 おけら山 

阿蘇国造神社 法師山 普光寺 沈堕の滝 上赤嶺神社 

椿山 愛宕神社 大入島まで北緯32度50分のライン上(完全一致ではないが)に寺社や目印となる山岳が見通せる。まさしくレイラインだ。

図―6

五家原岳からは遠く阿蘇山が見える。大分の大入島は神武天皇が東征の折、この島に立ち寄り風待ちの間に井戸を掘って島民を喜ばせ、島民は出帆の時どんど焼きのような火を焚いて航海の無事を祈願したという。松明は古代縄文人測量隊にとっては夜の測量には欠かせない篝火であったと推量する。(つまり神武東征より古い時代に)

この九州太陽ラインは春秋分ラインの太陽の道となり、この図に例の九州大正三角形を重ねた。

図―7

八方ヶ岳から金峰永倉ラインに垂線をおろすと立願寺古墳に着点する。途中に日置の集落やトンカラリン(鬼道か?)が位置する。この垂線は立願寺から眺めると夏至の日の出方向となる(30°角度)。まだまだ発見があるかもしれません。

図―8  立願寺遺跡から見た夏至の日の出方向

図―9  八方ヶ岳方向の日の出

――――おわりにーーー

※この九州に引いた太陽ラインは水谷氏が発見した近畿のラインと同程度の精度(ばらつき)はあります。つまり構築物の定礎位置がライン上から多少のずれがあるということです。このずれの程度は後日両方のラインを統計処理してその有意性の検証をしたい。

※東北や北海道にもラインを見出し検証していますのでご覧下さい。

※レイラインとゲシュタルトの法則について
レイラインかゲシュタルトの法則か?
ある点と点を結び関連付けて心理的にグループ化する。
これはゲシュタルトの法則という。
人間は近いものや似ているものをグループ化したり、閉じた図形を見出そうとしたりする性向がある、という法則。
レイライン(ley line)は、古代の遺跡には直線的に並ぶよう建造されたものがあるという仮説だ。

レイラインの存在を認める動きは学術的には主流とは言えない。その理由としては、レイラインが実在するならば、古代の人々がどうしてそのような直線性を持たせたのかが不明であり、さらには存在するかに見えるその直線性はまったくの偶然にでも発生するのではないかという疑いをぬぐえないためである。
つまり不明であるから偶然であるというのならば、確かな意思を以ってそうしたのであれば、必然的なレイラインが引けるのであり、明確な作業性がそこに「ある」と見ることができ、ゲシュタルトの法則も消滅する。

(この項 完)29年8月13日

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